家族の文化祭 2019年秋 出店者紹介 【atelier kiji】

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家族の文化祭とは

11月4日(月)、dogdeco HOMEが店舗を構えるコミュニティステーション東小金井にて家族の文化祭を開催いたします。地域で暮らす仲間を家族ととらえ、家族みんなで楽しめるイベントを目指す『家族の文化祭』。あたらしい日常料理のふじわら・coupé・safuji・ヤマコヤ・dogdeco HOMEのatelier tempoメンバーが、飲食・クラフト・ワークショップ・音楽を複合させたイベントを企画し、毎年、春と秋に開催しています。家族の一員である愛犬にも楽しんでもらえる、おやつの作り手やペットグッズブランドも出店いたします。愛犬と一緒にぜひ遊びにいらしてください。

【家族の文化祭】
 開催日時:11月4日(月) 10:00-16:00
 開催場所:コミュニティステーション東小金井
      (JR中央線 東小金井駅高架下)
 ペット関連出展者:
・atelier kiji (オーダークッション・アクセサリー) 
・mannine (ドッグウエア・小物)
・more more TREATS! (犬のおやつ)
・Blow the Whistle (ペットグッズのオーダー・ワークショップ) 
・call my name 原発被災地の犬猫たち (写真展示・写真展パンフレットとカレンダー)
・SLOW 老犬と暮らして(冊子タケ〈作:小林マナ/絵:鹿児島睦〉販売)
・dogdeco HOME (ペットグッズ)

その他、飲食、クラフト、ワークショップ、音楽イベントなどの詳細はこちらをご覧ください。
https://www.facebook.com/kazokunobunkasai


クッション・アクセサリー作家 atelier kiji

deogdeco伊勢丹新宿店でのイベントでは毎回たくさんのオーダーを頂いている『atelier kiji』。多くの愛犬家・愛猫家を惹きつける魅力とは。既に作品をお迎えされた方にも、これからお迎えする方にも、『atelier kiji』の作品作りに込められた想いを知っていただけたらと思います。日々、制作活動をされているアトリエ兼ご自宅にお邪魔し、作家の上田杏子さんにお話を伺ってきました。

きっかけは猫を飼い始めたこと

犬や猫をはじめ、うさぎや鳥など、家族の一員であるペットたちの写真を布にプリントして作られる『atelier kiji』の作品。ひとつひとつ手作業で丁寧に作られる作品たちからは、まるで本当にそこにいるかのようなあたたかな気配を感じます。作品が目に触れるたび、クスッと笑ってしまったり、心がほっこりあたたまる。上田さんが作品作りを始めたきっかけは3頭の猫たちを家族として迎えたことでした。

「始めに保護団体から『あー』と『うー』の姉妹、その後、野良猫の『りこ』が我が家にやって来ました。あまりの可愛さにもう、メロメロになってしまって・・・『あー』と『うー』が来たその日から猫中心の生活になりました。でも、私は猫どころか生き物を飼うことすら初めてで。うまく抱っこすることができなくて、寂しいなぁと思っていたんです。」

小さな頃の『あー』と『うー』

そんな杏子さんの姿を見て、ご主人の卓也さんが「満足いくまで抱きしめたらいいよ」と、触ったことすらなかったミシンを借りてきて、愛猫の写真をプリントしたクッションを作ってくれたのだそうです。

「夫が趣味でクッション作りを始めて、人にもあげたりするようになりました。始めの頃は夫婦の共通の趣味としてやっていたのですが、お仕事として依頼していただくことが増えていって。今までやっていた仕事をやめて、2012年から夫婦で『atelier kiji』一本でやっていくことを決めました。」

dogdecoとの出会い

私たちdogdecoと『atelier kiji』の出会いは今から6年前の2013年。小金井のdogdeco HOMEが自宅兼店舗で営業していた頃、当時は珍しかった愛犬・愛猫のプリントクッションに目が留まり、お声掛けさせて頂きました。

「初めて小金井のお店に伺って池田さん(dogdeco代表)ご夫婦にお会いした時、お子さんと愛犬と暮らしながら、そして地域の方たちとも関わり合いながら活動されている姿を拝見して、すごく素敵で。その当時、我が家は夫婦と猫3頭で暮らしていて娘はまだ生まれていなかったんですけど、池田さんご家族の在り方というか、雰囲気というか、『ああ、なんだかすごくいいいなぁ』って思ったんです。それで喜んでdogdecoさんとお仕事を一緒にさせていただくことになりました。」

お子さんが生まれた現在、愛猫たちとの関係は・・・

「全然仲良くないんですよ。(笑)娘は『あー』にヤキモチ焼いたりしますし。でもおままごとをしていると、娘が猫たちにおもちゃをお供え物みたいにあげに行ったりするので好きなんだとは思います。猫たちは迷惑そうな顔をしてますけどね。(笑)」

原点は絵を描くこと

小さい頃から絵を描くことが好きで美大に進学した上田さん。ところが専攻していた油絵科からの就職は難しく、絵を描くことを一旦は諦めたそうです。

「とにかく絵を描くことが好きで美大に入ったところまではよかったんですけど、就職が難しくて。デザイン系の学科の子たちが作るようなポートフォリオがあるわけでもなく、自分の描いた油絵を持って靴のメーカーの面接に行ったりもしたんですけど結局1社も決まらず。卒業してからはしばらく一般企業のOLをしていました。」

その後しばらくして、ご主人が自宅でされていたお仕事を手伝う為、杏子さんも勤めていた会社を退職。家で過ごす時間が長くなったことを期に猫たちを迎え、そして『atelier kiji』としての活動を始められました。

「私も夫もミシンを触ったこともなければ縫製の知識もなく、全く0の状態からスタートしました。でもそれが逆に良かったのかもしれません。先に正解を知っているとそこに縛られてしまいがちですけど、自分たちにとってベストな方法を模索していったおかげで、私たち独自のスタイルが出来上がったように思います。日々試行錯誤しながら制作を続けてきました。始めはクッションだけでしたが、アクセサリーや時計、バッグなど少しずつアイテムを増やし、素材も布だけではなく、木を使ったりなど、今後も幅を広げていきたいと思っています。」

実際に制作風景を見せていただくと、想像以上にたくさんの工程があることに驚きました。その中でも写真を補正・加工する作業は特に時間がかかるものでした。

「メール等でやり取りさせて頂く場合もありますが、直接お会いできる場合は、できる限り色々なお話を伺うようにしています。どんな子か、男の子か、女の子か。好きなものは?嫌いなものは?何歳?などなど。SNSを通じてご依頼頂いたお客様の場合は、その子の写真をできるだけたくさん見させて頂いたり。ご家族にとってその子はどんな存在なのかを知るところから始めます。」

「オーダーのうち、半分くらいはお星様になった子たちです。ご家族の手元に残る数枚の写真。この1枚しかないんです、という場合も少なくありません。そんなお預かりした大切な写真に込められたご家族の想いを知ることに時間をかけます。ただ作るのではなく、ご家族の気持ちに寄り添い、少しでも心を温めることができればと願い、ひとつひとつ大切に、心を込めて制作しています。」

「写真は光の具合によって毛色が実物とは違って見えたりしますよね。古い写真や紙焼きの写真しか残っていないという場合もあります。それらをご家族がイメージされている姿にどれだけ近づけることができるか。。。実はこの作業、絵を描くことにすごく似ているんです。ただ色味を調整するだけではなく、時には色を塗ったりすることもあります。転写シートにプリントするまでに全行程の半分ぐらいの時間を費やします。」

本物より本物らしく見せる。それはまさにデッサンと同じ。ただ見たままの形をそのまま写しとるのではなく、そこにある雰囲気や空気、気配を閉じ込める。上田さんの原点である絵を描くということは、今この仕事に活かされています。

絵を描くことはもちろん、見ることも好きな上田さん。ご自身で描かれた油絵だけでなく、好きな作家の作品や、ご主人との共通の趣味である写真など、ご自宅にはたくさんの素敵な絵や写真が飾られていました。

夫婦二人三脚のものづくり

クッションの制作工程は〈画像の処理〉→〈写真の転写〉→〈型紙作り〉→〈縫製〉→〈綿詰め〉→〈口縫い〉からなります。

「クッションの場合、縫い始める前に型紙を作ります。どれだけ余白をとって縫うのが良いバランスになるかを検討します。仕上がりのイメージに大きく影響する大事な工程です。」

ご夫婦でそれぞれ得意分野を担当し、二人三脚で制作活動をしている『atelier kiji』。きっちりと作業を進めていくことが得意な夫の卓也さんに対して、杏子さんは1から10までをきっちり順番にこなしていくのは苦手で、色を重ねていくことで出来上がっていく油絵のような作業の方が得意なんだとか。ひとつひとつ大切に、丁寧に、想いを込めて作る。だからこそ、生みだされる作品たちは魅力的なのです。

そして仕事中の癒し担当はもちろん愛猫たち。

「長女の『あー』はわがままし放題で、退屈すると高いところから物を落としたり、嫌がらせをしてきます。次女の『うー』は甘えん坊でよく仕事を邪魔しにきます。『うー』は夫のことが大好きで、抱っこも夫にしかさせてくれません。末っ子の『りこ』は元野良猫でとにかく臆病。玄関でピンポンが鳴るだけで姿を消します。」

取材に伺った日も残念ながら『りこ』はロフトに隠れて姿を見せてくれることはありませんでしたが『あー』と『うー』はご挨拶させてくれました。『あー』と『うー』はキジ白、『りこ』はキジトラ。『atelier kiji』のブランド名は愛猫の『キジ』柄と『生地』が由来となっています。このブランド名からもご夫婦の愛猫への想いが伝わります。

愛猫たち

ストーブの前でお昼寝する『あー』

始めに迎えた『あー』と『うー』。そしてその後迎えた『りこ』。始めは1頭だけ、と考えていたそうですが、3頭となった『atelier kiji』の看板猫たち。

「『あー』と『うー』は保護団体が開催している譲渡会で出会いました。1頭だけと思っていたんですが、ケージ内で姉妹でじゃれている姿を見て、離ればなれにしちゃダメだって思ったんです。」

小さい頃の『あー』と『うー』

「2頭を飼い始めてしばらくして、庭に『りこ』が頻繁に遊びに来るようになりました。始めはどこかで飼われている子なのかな、と思って様子を見ていたんですが、しばらくして正式に我が家に迎え入れることになりました。3頭とも8歳の女の子ですがそれぞれ性格が全く違って、最初は仲良しだった『あー』と『うー』も今では全然一緒に遊ばなくなりました。」

『りこ』が初めて来た日

「私たちが『あー』と『うー』を迎えた当時は娘も生まれていなかったので、譲渡はすんなり決まったのですが、私は保護団体の譲渡の条件が少し厳し過ぎるのではないかと思っています。一人暮らしの方やお年寄り、多頭飼い、小さな子供のいる家はほとんどがNG・・・もう少し間口を広めてもいいのではないかと思います。イベント等で年配のお客様とお話させていただいていると、年齢を気にされて飼いたいけど飼えないとおっしゃられる方がたくさんいます。ペットの後見人制度のようなものがあればいいのに、といつも思います。やむを得ない理由で飼うことができなくなってしまった場合に相談や引き取りができる人や団体があれば、より多くの犬や猫たちが人とともに幸せに暮らせると思います。また、多くの人に保護犬猫譲渡の存在を知ってもらい、1頭でも多く引き取られ、家族の一員として幸せになることを願っています。」

「私たちも、ものづくりをする立場から保護犬猫に対してできることを考え『世界中にうちの子を』という活動を行っています。過去にオーダーいただき、使用のご許可をいただいたお写真からブローチやストラップなどを作成・販売し、その売上を保護団体に寄付しています。」

犬とともに生きる人と、人とともに生きる犬が、しあわせであるために

制作活動を通して、犬や猫と暮らすたくさんのご家族の気持ちに寄り添い、保護猫を家族として迎えられたご自身の経験から、保護犬猫に対する活動もされている上田さん。そんな『atelier kiji』の活動をより多くの人に知っていただくことで、また一人、また一頭が少しでもしあわせになれますように。

『atelier kiji』のアイテムは家族の文化祭にてオーダーいただけます。

【家族の文化祭】
 開催日時:11月4日(月) 10:00-16:00
 開催場所:コミュニティステーション東小金井
      (JR中央線 東小金井駅高架下)

atelier kijiウェブサイト

(取材・文=平尾)

dogdeco

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